高いエンジンオイルと安いエンジンオイルの違い。どっちを使えばいいの?
オイル交換の頻度の目安については以前書きました。
ここでは、高いエンジンオイルと安いエンジンオイルのどちらを使えばいいかをご紹介したいと思います。
エンジンオイルは高い方がいい?
結論から先に言いますと、フツーに街乗り程度であれば安いエンジンオイルでも何の問題もありません。十分な性能です。
エンジンを高回転まで回したり、サーキットを走るなら話は別ですが、そうじゃないならそんなに気にしなくてもいいんです。
現に私は、以前1リットル100円しかしないオイルを使用していた時期もありましたが、何の不調もなく走っていました。オイルはビッグモーターです。
なので、安く市販されているオイルでも構いません。
大事なのは値段よりも、オイルとエレメント(フィルター)をこまめに交換することです。
高いエンジンオイルと安いエンジンオイルの違い
エンジンオイルには、
- 鉱物油(安い)
- 部分合成油(まぁまぁ安い)
- 化学合成油(高い)
の3種類があります。
それぞれオイルを作るときの製法が違い、鉱物油は簡単にできるので1番安価、化学合成油は手間がかかるので高価になっています。
部分合成油は、鉱物油と化学合成油をブレンドしたものと思ってください。
例えるなら
感覚としては上から順に、
- 初心者の料理
- お母ちゃんが作る料理
- 三ツ星レストランのシェフが作る料理
みたいな感じです。
初心者でもお母ちゃんが作る料理でも、私たちはそれで毎日元気いっぱいに活動できますよね。車のエンジンオイルも似たようなものです。
ベーシックなのは鉱物油、部分合成油で、化学合成油はレースに車を使用する人などが使用します。もしくは超がつくほどの車好き。
ちなみに、メーカー指定の純正オイルでも、安い鉱物油のエンジンオイルが使用されていることは珍しくありません。
粘度が違う
高いオイルと安いオイルの何が具体的に違うかというと、粘度の維持力です。
- マイナス何度まで硬くならずに耐えられるか
- 高温でも焼け付かないか
といった過酷な環境でも耐えられる違いがあると思ってください。もちろん高価な化学合成油の方が耐えられますが、街乗り程度であれば鉱物油でも十分です。
オイルの粘度の見方
エンジンオイルは、「5W-40」のように表記されます。
- 左の「○W」の数字は、低温時のオイルの粘度の維持力(固まりにくさ)
- 右の「○○」の数字は、高温時のオイルの耐熱性
を表しています。
左の数字が低いほど低温に耐えられます。参考までに、5Wは氷点下35℃程度まで耐えられるようになっています。
推奨されているオイル
使用状況や季節によって変わりますが、目安をご紹介しておきます。
車種 | 粘度 |
軽自動車 | 0W-20 〜 5W-30 |
ハイブリッドカー | 0W-20 |
コンパクトカー | 0W-20 |
ミニバン | 0W-20 〜 5W-50 |
スポーツカー | 5W-40 〜 15W-50 |
まとめ
高いエンジンオイルと安いエンジンオイルの違いは、製法と耐久性です。高いエンジンオイルの方が優れていますが、全ての車種に合うとも限りません。
街乗り程度しかしないのであれば、安いエンジンオイルでも全然問題なしです。