e-POWERとは？燃費やメリット・デメリットについて解説
日産ノートに搭載されてバカ売れ中のe-POWER（イーパワー）ですが、
- そもそもe-POWERって何？
- e-POWERはどんな仕組み？
- 燃費はいいの？
と思っている方もいると思います。
そこで今回は、e-POWERの意味や燃費の良さ、メリット、デメリットなどをご紹介していきます。
今後e-POWERの車種を買うときに役立つので、ぜひ参考にしてくださいね。
e-POWERとは？
簡単に説明しますと、搭載されているガソリンエンジンの力を使わず、モーターの力だけで走行する車のことです。
通常ガソリン車はエンジンの力を使って走行しますが、e-POWERはエンジンがあるにも関わらず、走行するための動力として使わないんです。
じゃあエンジンは何のためにあるの？ということですが、エンジンは電気を発電するためにあります。
つまり、ガソリンでエンジンを動かして発電させ、その電力をモーターやバッテリーに供給して動いているわけです。
ガソリン車のような電気自動車と思ったらイメージしやすいかと思います。
e-POWERはハイブリッド車とは違うの？
似ているようで、全然違います。
ハイブリッド車は、エンジンとモーターの両方を使い分けて車を走行させます。エンジンも動力源の1つです。
それに対し、e-POWERはモーターだけで走行するので、ハイブリッド車とは仕組みが異なります。
あくまでe-POWERは、モーターの力だけで走行する車です。
細かいことを言えば、e-POWERもハイブリッドカーに分類されるのですが、走行する上での仕組みは違うってことです。
動力源の違いは、以下の表でチェックしてみてください。
| 動力源 | |
| e-POWER | モーター |
| ハイブリッド車 | エンジンとモーター |
| ガソリン車 | エンジン |
| 電気自動車 | モーター |
＞＞ガソリン車とハイブリッド車の違い。維持費を考えたらどっちがいい？
e-POWERの燃費はいいの？
e-POWERの燃費は、ハイブリッド車に負けず劣らずいいです。
たとえば、ノートe-POWER（X）の燃費は、カタログ燃費だと34.0km/Lとなっています。実燃費だと20〜23km/Lくらいです。
エアコンの使用頻度や道路状況によって実燃費は上下しますが、1リッターあたり約20kmも走行すれば、現時点（2018年）ではいい方です。
ノートとよく比較されるトヨタのアクア（ハイブリッド）ですが、カタログ燃費が34.4km/Lで、実燃費が21〜26km/Lくらいです。
今のところアクアの方が燃費はやや上ですが、ノートもライバルらしく健闘しています。これから改良が重ねられたら、逆転する可能性も十分ありえます。
日産はe-POWERにチカラを入れており、e-POWERの車種も増やしていくみたいなので今後に期待ですね。
e-POWERのメリット
充電がいらない
e-POWERと同じくモーターが動力源の電気自動車は、充電しないと走れません。
しかも、充電時間が急速でも30〜40分、フル充電となると約8時間もかかります。航続距離も短いですから、遠出に向いているとは言い難いです。
しかし、e-POWERはガソリンを入れるだけでいいので、5分もあれば給油できます。モーターで走るのに充電する手間がいらないので、すぐにお出かけできます。
静か
モーターで走る車の特権で、車内は静かです。私はレンタカーでノートe-POWERに乗ったことがあるのですが、ガソリン車より静かだと思いました。
また、車内が静かに感じるのは排気量がデカイ車（3,000ccくらいから）ですが、e-POWERは排気量が小さいにも関わらず同じような静粛性があります。
なので、高級車のように静かな車内でリラックスして運転できます。
燃費がいい
もともとの燃費のよさは先ほどお伝えしましたよね。
発進と停車が何度も繰り返される市街地だと燃費は悪くなりがちですが、燃費性能に優れているので街乗りでも1リッターあたり20km/L以上で走ることができます。
つまり、ガソリン代を抑えられるので維持が楽なわけです。
加速がスムーズ
「しなやか」という言葉を使いたくなるような加速具合です。
アクセルを踏んだらスーッと伸びがあるように加速していきます。発進時の力不足感によるストレスがなく運転できます。
e-POWERのデメリット
値段が高い
最新技術を搭載した車なので、ガソリン車と比較すると値段が高くなります。
たとえば、ノートのe-POWERとガソリン車を比較すると、
- ノートe-POWER（X）→202.1万円
- ノートMEDALIST（X）→173.4万円
このように、約30万円も値段が違います。
その分燃費が10km/L近く違うので、どちらがいいかは悩ましいところです。値段は高いですが、長距離や長く同じ車に長く乗るならe-POWERの方がいい場合もあります。
搭載車がまだまだ少ない
e-POWERが気に入ったとしても、まだまだ車種が少ないので選択肢が多くありません。
e-POWER搭載車は、2018年8時点で「ノート」と「セレナ」しかありません。今後、エクストレイルやジュークなどに搭載されるのではないか？という噂はあります。
まとめ
e-POWERとは、ガソリンエンジンで発電し、その電力をモーターに供給して走行する車のことです。今後、日産の「核」になっていくであろうシステムです。
メリットは、
- 充電がいらない
- 静か
- 燃費がいい
- 加速がスムーズ
です。
街乗りが多く、燃費がいい車が欲しい方や電気自動車の感覚を楽しみたい方にピッタリです。