排気量が大きい車のメリット・デメリット
2016/11/26
これまで軽自動車などの排気量が小さい車にしか乗ったことがなかったら、
「排気量がデカイ車に乗る意味ってあるの?」
と思いますよね。
私は660cc、2,000cc、3,000ccクラスの車を一通り乗ってきました。なので、排気量が大きい車の良さは経験しています。
ということで今回は、排気量が大きい車のメリット・デメリットをご紹介していきたいと思います。大きい車の良さを知りたい方は、参考にしてくださいね。
排気量が大きい車のメリット
加速がスムーズ
1番はやっぱりこれですね。排気量が高いほどパワーがあるので、加速がめちゃくちゃスムーズです。
上り坂も楽ですし、遅い車を追い越すときも楽です。高速道路でもちょっとアクセルを踏むだけでいいので余裕のある運転ができます。
また、初動の滑らかさも癖になってしまいそうなほど気持ちがいいものです。
これが何に繋がるかというと、次。
車内が静か
そう、アクセスを踏み込んでも静かなんです。
軽自動車の場合、少ないパワーで車体を動かそうとするので、アクセスを踏み込めば踏み込むほど音が大きくなります。
峠を越すときや高速道路を走るときは、エンジンから悲鳴のような音が鳴りますよね。
その一方で、排気量が大きい車のエンジン音はほとんど鳴りません。アクセスを踏み込んでもスーッと静かに進みます。スーッと。
また、排気量が大きい車はよく疲れないといいますが、車の性能の差だけではなく、走行中の「ノイズ」も関係していると思います。
うるさい場所よりも、静な場所の方が落ち着きますよね?
エンジン音が不快と感じてないかもしれませんが、ノイズは無い方が落ち着くので疲れも感じにくいです。
例えるなら、軽自動車が若者が集まりそうな大衆居酒屋だとしたら、排気量が高い車は大人がくつろげる高級BARのような感じです。
エアコンを付けてもへっちゃら
エアコン(コンプレッサー)は、エンジンの力を借りて動いています。感覚としては、ママチャリのライトを付けたときと同じイメージです。
排気量が大きい車は余力が十分あるため、エアコンを付けても走りに影響はほぼ出ません。
また、性能が良い大きなエアコンを積むことができるので、エアコンの効き具合にも差が出ます。
エンジンが小さい車はというと、負荷が増えるのでエアコンのONとOFFとでは走りに差が出ます。
もちろん、普段よりもパワーが必要になるので燃費もやや悪くなります。ママチャリも加速するのが大変で、ペダルを漕ぐときに重くなりますよね。
人を乗せても安定する
人を乗せたときにもパワーの差は歴然です。
たとえば、軽自動車に4人乗ったら初動は遅いわ加速しないわで、重さをモロに感じます。
排気量が大きい車だと、4人乗っても快適な走りを見せます。ただ、この場合は2,000cc以上の話で1,200〜1,300ccだと重さは感じます。
排気量が高いデメリット
税金が高い
排気量が上がるにつれて自動車税が高くなります。どれくらい上がるかは以下の表を参考にしてください。
排気量 | 自動車車税 | 軽自動車税 | 軽自動車との差額 |
1,000cc以下 | 29,500円 | 10,800円 | 18,700円 |
1,000cc超〜15000cc以下 | 34,500円 | 23,700円 | |
1,500cc超〜2,000cc以下 | 39,500円 | 28,700円 | |
2,000cc超〜2,500cc以下 | 45,000円 | 34,200円 | |
2,500cc超〜3,000cc以下 | 51,000円 | 40,200円 | |
3,000cc超〜3,500cc以下 | 58,000円 | 47,200円 | |
3,500cc超〜4,000cc以下 | 66,500円 | 55,700円 | |
4,000cc超〜4,500cc以下 | 76,500円 | 65,700円 | |
4,500cc超〜6,000cc以下 | 88,000円 | 77,200円 | |
6,000cc超 | 111,000円 | 100,200円 |
車両価格が高い
排気量が大きい車は、全てにおいてパーツが良くなるので車両価格が高くなってしまいます。
エンジンだって大きくなります。加速力があり、重い車体を止めるためのブレーキも必要になります。
そうやって排気量が低い車よりも高性能になっていくので、どうしても車両価格が上がります。
排気量と燃費の関係
基本的に、排気量が大きいと車両重量が重くなるので燃費は落ちるのですが、必ずしもそうとは限りません。
フィット(1,300cc)は、軽自動車のおよそ2倍の排気量がありますが、同等もしくは軽自動車よりも燃費がいい場合があります。
また、燃費は乗り方によっても左右されます。
パワーが低い軽自動車に4人乗れば、エンジンを高回転まで回さないといけないので燃費は悪くなります。
その点、排気量が大きい車はもともとパワーがあるので、4人乗っても燃費への影響はほとんどありません。
何が言いたいかというと、排気量によって燃費が良い悪いは一概に決められないってことです。
通勤、買い物程度ならどっちがいい?
- ちょっと近所のスーパーに行く用
- 30分以内で着く職場までの通勤用
など、普段からあまり車に乗らないのであれば排気量が低い車でも何の問題もないと思います。
むしろ、高い税金も払わなくて済むので、軽自動車や1,200〜1,300ccクラスの車がちょうどいいかもしれません。
反対に、30分以上車に乗ることがある方や、週末や連休によくお出かけする方は、2,000cc以上の車の方が快適だと思います。
長距離、長時間の移動であるほど、排気量が大きい車の方が楽です。サス(衝撃を吸収するバネ)やシートも良いので、乗り心地が全然違います。
まとめ
排気量が大きいデメリットは、税金や車両自体にお金がかかることです。
メリットは、
- 加速がスムーズ
- 車内が静か
- エアコンを付けても影響がない
- 人を乗せても安定した走りを見せる
- 長距離・長時間の移動が楽
といったことがあります。
ただ、突き詰めてしまえば排気量が小さい車でも移動はできるため、問題はとくにありません。
なので、シンプルにまとめると排気量が大きい車は「お金で快適さを買う」ということです。