事故歴がある車の査定の影響について。買取店に売却するとき
過去に事故を起こしたことがある車が、売却したときに「いくら」になるか気になりますよね。
ここでは、事故歴がある車が査定にどれくらい影響するかをご紹介しているので、参考にしてくださいね。
事故歴とは?
一般的に、事故歴とは交通事故を起こした車のことを言いますよね。事故車なんて呼ぶこともあります。
ただ、「事故歴」「事故車」といった言葉は、査定の際に使われる言葉じゃないんです。
重要なのは、事故を起こして修復歴があるかどうかです。これによって査定への影響も違ってきます。
事故歴と修復歴の違い
この2つの違いは、日本自動車査定協会(JAAI)によってハッキリ定義されています。
修復歴がある車は、
- フレーム(サイドメンバー)
- フロントクロスメンバー
- フロントインサイドパネル
- ピラー(フロント、センター、リア)
- ダッシュパネル
- ルーフパネル
- ルームフロアパネル
- トランクフロアパネル
- ラジエータコアサポート
この9つの骨格部位を交換、修理したことがある車のことを指します。
出典:JAAI
たとえば、横からぶつけられてドアを交換しなければいけない事故に合ったとします。
この場合、上記の骨格部位に当てはまるピラーに影響が無ければ、事故車ですが修復歴車にはなりません。
他にも、電信柱に突っ込んでしまい、バンパーやライトが破損しても、ラジエーターやクロスメンバーに影響が無ければ修復歴車になりません。
比較的大きな事故ではない限り、修復歴が残らないケースがほとんどです。
事故歴がある車の査定額の影響は?
もちろんマイナス査定にはなりますが、交換箇所、部位によって違いますのでケースバイケースです。
たとえば、先ほどのドアの場合だと、マイナス査定は以下のように点数で決まっています。
修理箇所 | 塗装 | 板金 | 交換 |
フロントドア(4ドア) | 20・30 | 30・50 | 80 |
フロントドア(2ドア) | 20・30 | 30・50 | 85 |
リアドア | 20・30 | 30・50 | 75 |
点数は、1点が約1,000円の減額です。査定の際は、こういったカーチェックシートを元に加減点で評価されます。
要は、事故にあっても交換や修理箇所が少なければ少ないほど、査定額への影響も低いというわけです。
修復歴車の場合の査定額は?
かなり大きく査定額に影響すると思っていてください。
修復歴がある車は敬遠されるため、次の買い手が見つかりにくい傾向にあります。なので、大きく減額されます。
修復歴がなければ90万円で売れる車が60万円にしかならないなど、数十万単位でマイナス査定になることがあります。
事故歴がある車を高く売るには?
事故歴がある車を少しでも高く売るには、下取りには出さないことです。
ディーラーに下取りに出したら、「事故車なので廃車にするしかありません」といった対応をされることもあります。
廃車にすれば1円にもなりませんし、廃車費用がかかってしまいます。
なので、インターネットの一括査定などを利用して、複数の買取専門店に査定を依頼することです。
買取専門店だと事故歴があってもお構いなしに買い取ってくれます。エンジンがかからない車ですら買い取ってくれますからね。
また、複数の業者に依頼することで、どこが1番高く買い取ってくれるかも比較できます。
まとめ
事故歴ががある車でも、修復歴があるか無いかによって査定額への影響も変わります。
ただ、事故車であっても「状態が良ければ」意外と高値がつくこともあります。なので、まずは車がいくらになるか見積もりを取ってもらってみてはいかがでしょうか。