車のCVTとは?メリットやデメリットを紹介!ATとの違いも解説
「CVTって何?」
「オートマ?マニュアル?」
「AT免許でも乗れるの?」
「メリットやデメリットって何があるの?」
こんなことで悩んでいませんか?
車は専門用語が多すぎて、車種の情報欄にいきなり「CVT」と書かれていても意味がわかりませんよね。
ここでは、CVTの解説とメリット・デメリットをご紹介しています。なるべく専門用語を使わず噛み砕いて説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- CVTの意味
- CVTとATの違い
- フロアCVTとインパネCVTの意味
- CVTのメリット・デメリット
CVTとは?
簡単にいうと、CVTは通常のAT(オートマティックトランスミッション)と違う構造を持ったATのことです。名称は違いますが、結局はAT車です。
MT車のようにクラッチ操作などせず、アクセルを踏んでいたら加速してくれます。CVTもATなので、当然AT限定免許で運転できます。
ギアを使わずに加減速するのがCVT
CVTとATの構造の違いは、ギア(歯車)があるかないかです。
CVTはギアチェンジをせずに加速したり減速したりできるシステムを持っています。
例えば、時速60km出すとします。
普通のAT車はギア(歯車)が1速→2速→3速→4速と自動で切り替わって加速していきます。
対してCVTは、ギアが無いので1速→2速→3速→4速とはならず、違う構造でギア比を最適にして加速していきます。なので、CVTは無段変速機なんて呼ばれたりもします。
イメージとしては、ATがギア付きのママチャリでCVTが原付のスクーターのような感じです。
CHECK
難しく感じたかもしれないですが、要は構造の違いがあるだけでATと思っていればOKです。
フロアCVTとインパネCVTって何?
たまに車の情報欄に「フロアCVT」や「インパネCVT」と記載されている場合があります。
これは、シフトレバーの位置を差しているだけで、CVT自体が違うわけじゃありません。
フロアCVTは、運転席と助手席の間にシフトレバーがあるタイプのことです。
インパネCVTは、ナビやオーディオ辺りにシフトレバーがあるタイプのことです。
CVTのメリット
3つあります。
- 燃費がいい
- 加速がスムーズ
- 変速ショックがない
燃費がいい
CVTはエンジンの回転数に合わせて最適なギア比を選ぶため、燃費効率がいいです。
低燃費なのでお財布に優しく、おでかけしやすいですね。
加速がスムーズ
通常のATはギアが変わるとき、エンジンの回転数が3,000回転から2,000回転といった具合に1度落ちてから加速していきます。
なので、ギアが変わるたびにロスが生まれます。(このロスがないから燃費がいい)
しかし、CVTはエンジンの回転数が落ちることなく一気に加速できます。なので、スピードに乗るのが早いです。
変速ショックがない
変速ショックとは、1速から2速に変わるときにガクンと起こるショック(衝撃)のことです。
これがないので滑らかな乗り心地になります。
ただ、人によって「ギアが変わるときのショックが好きなんだよな」という人もいるので、パンチ力が弱めなメリットです。
デメリット
デメリットは1つだけです。構造的にハイパワーなエンジンに弱いので、2,000ccくらいまでのエンジンにしか採用されていないことです。
ただ、このデメリットは車を購入する側(あなたや私)にとって、あまり関係ない話です。
わざわざCVTを狙うような買い方はしないと思いますので、もし欲しい車がCVTだったらそれでよし、CVTじゃなかったらそれもよし、といったスタンスでいいと思います。
CHECK
ひと昔前は2,000ccでCVT採用の車種は数台しかありませんでした。技術の進歩で2,000ccにも耐えられるようになってきています。
結局、CVTっていいの?
普段の車の使い方が街乗りや休日にちょっと遠出をするくらいなら、燃費もいいですし、これといったデメリットが見当たらないのでいいと思います。
メーカーもCVTを採用している車種が多くなってきています。
例えば、トヨタでCVTを採用している車種は以下の通りです。
- ヴィッツ
- カローラ
- オーリス
- スペイド
- パッソ
- ポルテ
- シエンタ
- ノア
- ヴォクシー
- etc…
もしCVTを避けようと思ったら、トヨタで人気の車種をほとんど避けることになってしまいます。
なので、私の結論としましては「気にせず乗ってOK!」です。
まとめ
- CVTはATの一種
- AT限定免許でも乗れる
- CVTとATの大きな違いは、ギア(歯車)の有無
- フロアCVTとインパネCVTは、シフトレバーの位置が違うだけ
- CVTは燃費がよく、変速ショックがない
- これと言って目立つデメリットはない
- CVT採用車種は多い