車のローンの種類。メリット・デメリットを比較
2018/06/11
車は現金一括で買わない場合、「ローン」を組むことになります。ほとんどの人がローンを組んで購入するのが一般的です。
ここでは、車のローンの種類とそれぞれのメリット・デメリットをご紹介しているので、参考にしてくださいね。
ディーラーローン
最も一般的で、ディーラーに最初に勧められるのが「ディーラーローン」です。
ディーラーローンとは、ディーラーと提携している信販会社(クレジットカード会社)が取り扱っているローンのことです。
ディーラーローンを組む人は多いですが、ポピュラーというわけではありません。
ディーラーローンのメリット
ディーラーローンの最大のメリットは、他のローンと比べたら審査が緩い厳しくないことです。
正社員の方が通りやすいですが、準社員、アルバイトであってもローンを組むことができます。
もちろん、年齢や年収、過去の借入の審査があるので必ず通るわけではありませんが、それでも易しいです。
審査が難しそうな場合、グレードを落とすなり、頭金を増やすなりの相談にものってもらえます。
また、ディーラーローンは新車購入の手続きと並行して手続きを進められるので、手間や時間がかかりません。審査結果もその日のうちというより、数時間でわかります。
土日祝日も営業しているので、ローンを組む側にとっては都合も良いです。
CHECK
なぜディーラーローンの審査が通りやすいかというと、購入する車の名義がディーラーもしくは信販会社になっているからなんです。
つまり、車が担保になっていてローンを完済するまで完全にあなたのものじゃないってことです!
ディーラーローンのデメリット
ローンを組みやすい反面、金利がやや高めです。
後述しますが、銀行のマイカーローンの金利相場が2〜4%に対し、ディーラーローンの金利相場は4〜10%ほどあります。
要は「お金は貸すけどウチは高いよ〜」と言っているような感じです。(悪質なローンではありません)
また、ローンが残っている間は、新しい車が欲しくなっても勝手に売却できません。ローンを完済し、所有権解除という手続きを踏む必要があります。
銀行のマイカーローン
先ほどチラッと出てきましたが、2種類目は各金融機関の「マイカーローン」です。銀行、JAバンク、信用金庫が提供しているローンのことです。
では、マイカーローンのメリットとデメリットを紹介していきますね。
マイカーローンのメリット
マイカーローンの最大のメリットは、金利が低いことです。先ほどもお伝えしたように、金利が2〜4%しかかかりません。
金利の低さが魅力なので、できれば1番組みたいローンだと思います。
以下は、マイカーローンとディーラーローンの利息の差を計算した表です。ローン金額を300万円、返済期間5年、ボーナス返済はなしでシミュレーションしています。
金利 | 利息 | 合計 | |
マイカーローン | 3.0% | 234,364円 | 3,234,364円 |
ディーラーローン | 8.0% | 649,751円 | 3,649,751円 |
ざっくりではありますが、利息の差は約41万円という結果になりました。この差は大きいですよね。
また、金利にも「固定金利」と「変動金利」があり、選択肢の幅も広いです。
- 固定金利は、完済するまで金利が一定のプランのこと。
- 変動金利は、市場の情勢によって金利が変わるプランのこと。
どちらが良いか一概には言えませんが、金利が上がるリスクを考えると、3年を超えるローンを組む場合は固定金利の方がいいかもしれません。
先ほど、ディーラーローンは名義が信販会社になるといいましたけど、マイカーローンは自分の名義になります。
マイカーローンのデメリット
マイカーローンのデメリットは、なんといっても審査が厳しいことです。
- 勤務先のチェック
- 安定した収入の有無
- 勤続年数
- 年齢
- 雇用形態
などの厳しい審査基準が各金融機関によって設けられています。
よく、勤続年数が1年程度では不利だとか、20代前半は年収が安定しないことから不利などといわれています。
金利が低い分、なかなか敷居が高いようです。
また、平日に各金融機関に訪れなくてはならないうえ、審査結果に3日ほどかかるといったデメリットもあります。
残価設定ローン
最後に紹介するのは、ちょっと特殊な「残価設定ローン」です。
残価設定ローンというのは、支払い総額からローンを組むのではなく、3年や5年で手放す前提で残りの金額からローンを組むことです。
どういうことか説明しますね。
たとえば、300万円の車を3年の残価設定ローンで組んだ場合、3年後の車の残価(下取り価格)が100万円だっとします。
そうすると、「300万円 ー 100万円」で残りは200万円になります。
この分(200万円)を35回で支払い、最終回で残価(100万円)を支払うのが残価設定ローンです。
ただし、金利は全体(300万円)にかかってきます。
残価設定ローンのメリット
ローン残債が少なくなるので、月々の支払いが安く済みます。金利の相場は4%前後と、場合によってはマイカーローンと同等で済むことがあります。
また、満期を迎えても再度ローンを組んで乗り続けるか、契約通り手放すか選択できます。
ということは、人によって短期間で新車に乗り換え続けるわけです。
残価設定ローンのデメリット
一見いいことずくめと思うかもしれませんが、デメリットもあります。
もし、下取りに出さず3年の残価設定ローンのあとに、2年のローンを組んだとします。
そうすると、さらに利息が発生するので最初から5年のマイカーローンを組んでいた方が支払い総額は安くなります。
つまり、選択肢があるとはいえ、3年や5年で乗り換える人向けのローンと言えます。
また、車両返却時に傷や契約時の条件よりも走行距離がオーバー(3年3万kmなど)していたら、清算が生じることがあります。
まとめ
車のローンは、大きく分けて3種類あります。
- ディーラーローン
- 金融機関のマイカーローン
- 残価設定ローン
それぞれ特徴が違いますので、ディーラーの言われるがままにならず、自分に合う適切なローンを選んでくださいね!