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修復歴ありとは?定義やメリット・デメリットについて

      2016/11/18

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車の購入、または売却のときに知っておいた方がいいのが「修復歴」です。

ここでは、修復歴の基本的なことからメリット・デメリットについてご紹介しているので、参考にしてくださいね。

修復歴ありとは

「修復歴あり」とは、交通事故や災害によって骨格(フレーム)部位を修理、交換したことがある車のことです。

こういった車を、修復歴車といいます。

覚えておいてほしいのが、交通事故を起こした車が必ずしも修復歴車ではないことです。

一般的には、事故車=修復歴車のイメージがあると思いますが、実は少し違います。

CHECK
骨格(フレーム)部位を修理していなければ、修復歴車にはならない

修復歴車のことがいまいちピンと来ないと思いますので、もう少し掘り下げたいと思います。

修復歴車の基準・定義

修復歴車の基準は、日本自動車査定協会(JAAI)、自動車公正取引協議会などによって定義されています。

以下の9つの骨格部位を修理、交換したことがあれば、修復歴車になります。

  1. フレーム(サイドメンバー)
  2. フロントクロスメンバー
  3. フロントインサイドパネル
  4. ピラー(フロント、センター、リア)
  5. ダッシュパネル
  6. ルーフパネル
  7. ルームフロアパネル
  8. トランクフロアパネル
  9. ラジエータコアサポート

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出典:JAAI

要は、この部分のパーツを修理・交換していない車は修復歴車にならないわけです

CHECK
ラジエータコアサポートのみ、隣接する骨格部位に損傷、または修理をした場合は修復歴車に該当します。

たとえば、サイドミラーがボキッと折れて交換しても、修復歴車にはなりません。ドアがベッコリいってしまって板金で直したとしても、修復歴車にはなりません。

一方、家の駐車場に入れようとして、フロント部分やリアバンパー部分をコツンとやってしまい、上で紹介した骨格部位を損傷して修理すれば修復歴車になります。

とにかく、骨格部位を修理した車が修復歴車と思っていたらいいですよ。

修復歴ありのメリット・デメリット

メリット

購入の際に、安いことですね。それ以外にメリットと言えるものはありません。

デメリット

綺麗に修復して元通りになったように見えても、100%完全に元通りになることはないといわれています。

なので、バランスが悪くなり走行中に以下のような現象が現れることがあります。

  • 一定のスピードになるとガタガタ振動する
  • 走行中にハンドルを離すと左右のどちらかに傾き、真っ直ぐ走らない

こういった安全性に関わる事象が起こることがあります。また、購入直後に不具合や故障する可能性もあります。

修復歴ありの車を購入しても問題ない?

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これは、何とも言えないところです。

修復歴車にも度合があり、軽度で骨格部位へのダメージが少ないものであれば、ほとんど問題なく走る車もあります。

また、修理をする整備士さんの技量にも左右されます。ですので、判断はあなた次第です。

当然、安さが魅力で購入する人や、修復歴を気にしない人も大勢いらっしゃいます。この辺は、予算との兼ね合いかと思います。

ただ、個人的には修復歴ありの車は避けます。あくまで私の考えですが…。

修復歴ありは査定に影響する?

修復歴がある車は、査定額に大きく影響します。売却するときに安くなります。

修復歴車は、無傷の車よりも敬遠される傾向にあるので、これは仕方がありません。市場価値が低いということです。

修復歴の影響で、明確にどれぐらい減額されるかはわかりませんが、数十万単位で減額になるといわれています。

少しでも高く売りたいのであれば、一括査定を利用し、高く買い取ってくれる買取専門店に出会うことです。

ディーラーに下取りに出した場合は、そもそも高額査定を期待できないので、買取専門店の方が少しは高く売れる可能性が上がります。

まとめ

修復歴ありとは、

  • フレーム(サイドメンバー)
  • フロントクロスメンバー
  • フロントインサイドパネル
  • ピラー(フロント、センター、リア)
  • ダッシュパネル
  • ルーフパネル
  • ルームフロアパネル
  • トランクフロアパネル
  • ラジエータコアサポート

この9つの骨格部位を修理・交換した車のことです。

一般的にいわれている事故車と修復歴車は、似ているようで全然違うので間違えないようにしてくださいね。

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